
安国寺(あんこくじ)は1339年、足利尊氏・直義兄弟が夢想疎石の勧めで国毎に利生塔と共に建てたもので、南北朝抗争による戦死者と後醍醐天皇の冥福を祈ると共に、南北朝側に対する勢力誇示が目的であります。

安国寺は、岐阜県揖斐郡池田町小寺にある臨済宗妙心寺派の寺院、足利尊氏が全国に建立した安国寺のうち、美濃国に設けられたものです。
安国寺と言うには、臨済宗の夢窓疎石の勧めにより後醍醐天皇以下の戦没者の菩提を弔うため、聖武天皇が国ごとに国分寺を建立したことに倣い、国ごとに1寺1塔を建てた。
安国寺と利生塔は新しく造営されたものもあるが、既存の寺院を修理してこれにあてた国もある。

安国寺による禅宗(特に臨済宗)の地方への波及、また、利生塔による禅宗以外の宗派の統制など、文化的・政治的意義が大きかった。
テレビアニメ一休さんでは、実在した一休宗純の伝承に基づき、山城国安国寺が一休さんの修行していた寺ということにされています。

美濃国の安国寺が池田町小寺に創建されたことは、この地が政治・軍事上の要地であったことを物語っていると言えます。
美濃国守護の土岐氏や有力武将の稲葉氏所縁の寺院で、1495年(明応4年)に船田合戦に敗北した土岐成頼が同寺で出家したほか、斎藤道三公に土岐氏が滅ぼされた際、稲葉光朝が斎藤家に復讐するため千人斬りの願を立て、安国寺に潜んで夜な夜な岐阜へ人斬りに出向いたという伝承があります。
池田の安国寺は、戦国時代に兵火にあったり池田山麓崩壊等の自然災害などでおとろえた時もありましたが、織田信長公の次男織田信雄が1583年(天正11年)にこの寺を保護するために出した禁制が遺されており、町の重要文化財に指定されています。

養老線北池野駅出口から西方面徒歩約35分、池田山の麓です。

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