
住所:多治見市虎渓山町1-40
ジャンル:神社・お寺
永保寺(えいほうじ)は、多治見市虎渓山町にある臨済宗南禅寺派の寺院で山号は虎渓山(こけいざん)です。
ここの一番の目玉は、四季折々の景色に癒される名刹です、今回の写真は夏終わりですが1年を通じて永保寺庭園が楽しめます。(紅葉も少し後日写しました)

山号虎渓山の虎渓の名称は、景色が中国廬山(ろざん)の虎渓に似ていることによるといわれています。

縁起は永保寺のHPによると、1313年(正和2年)土岐頼貞の招きを受けた夢窓疎石が長瀬山の幽境に庵居しこの禅寺を開創されましたが、1317年(文保1年)夢窓は同門の元翁本元(仏徳禅師)に寺の後事を託して上京されました。
土岐頼貞(とき よりさだ)は、鎌倉時代から南北朝時代の武将、土岐光定の七男、母は鎌倉幕府の執権北条貞時の娘、室町幕府の初代美濃守護です。

1335年(建武2年)夢窓が臨川寺(京都)開山となられたとき、永保寺開山は元翁本元に改められました。
元翁の寂年は1331年(元弘1年)で、開山となられたときにはすでに遷化されていましたが、元翁の塔所である南禅寺正的庵末寺の五山派寺院として展開したそうです。

鎌倉末期に建てられた観音堂と開山堂は国宝に指定され、池泉回遊式庭園は国の名勝に指定されています。
観音堂・一重裳階(もこし)付き、入母屋造檜皮葺きの仏殿、南北朝時代に水月場とも称し、本尊の聖観世音菩薩坐像(毎年3月15日公開)が安置されているそうです。
夢窓国師が虎渓に来られて1年、1314年(正和3年)40歳のときに建立されもので、禅宗の伽藍の中では一番大切な仏殿すなわち本殿のことです。

開山堂・夢窓国師の示寂された翌年、仏徳禅師の没後20年の1352年に永保寺では僊壺堂(せんこどう)が建立されました。
当初は祠堂(しどう)部分のみでしたが、その後相の間を挟んで礼堂が増築され、現在の姿になりました。祠堂には右手に開創夢窓国師、左手に開山仏徳禅師の坐像が祀られ、その奥には開山仏徳禅師の宝匡印塔が祀られているそうです。

11月下旬には樹齢約700年の大銀杏をはじめとする紅葉が見事で、市民や観光客を魅了します。
2003年の火災で本堂と庫裡が全焼しましたが、再建を願う市民を中心とした募金活動によって2007年に庫裏が、2011年6月に本堂が、以前と同じ姿で再建されました。

JR中央線多治見駅下車北口より徒歩約30分、多治見駅前バスターミナルから東鉄バス・小名田線で虎渓山下車徒歩で約10分。


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